日本のネットショップ市場と今後

今やインターネットでの買い物が当たり前となっている日本、現在の国内EC市場(BtoC)は今後更に成長していくと思われます。その時代に対応するために正しい知識を身につける必要を感じている方も多いのでは無いでしょうか。そこで、国内のEC市場規模からそのトレンドまでを順に見ていきたいとおもいます。

国内のネットショップ市場規模

「2017年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望」というタイトルの株式会社野村総合研究所から引用し、国内EC市場をマクロ的な数値で算出した結果、2013年度の国内EC市場規模は7兆6500億円になり、国内のGDPが約500兆円、そのうち約60%が個人消費によるものとされ約300兆円、EC市場は国内の個人消費の約3%を占める事になります。

ネットショップ市場とスマホの相関について

将来的にはスマートフォン(以下スマホ)等の普及率増加に伴い、モバイル通販市場が大幅に伸長し、2015年には、携帯電話所有者の70%がスマホになると予測されます、さらに、Ecclabの調査によると、現在、スマホ保有者の40%がスマホでECを利用していると言われており、スマホはECにとっても切っても切れない関係にあります。特にこの1~2年のスマホへのシフトは著しく、昨年年始と今年の7月~9月期を比較すると、全体の売上高の中でスマホの売上高が占める割合は11.2倍の25.7%、全体の来訪者数の中でスマホの来訪者数が占める割合は12.7倍の34.3%まで達するなど、爆発的勢いでユーザーのスマホ活用が進んでいることがわかります。同調べによると、ECサイトによってはスマホの売上高やサイトの閲覧者数がPCより上回っているケースもあるそうです。

ネットショップ市場のインバウンドマーケティング化

加えてEcclabのマーケティング調査によると、ECサイトにインバウンドマーケティング化の波が来ているそうです。これまでのECにおいては、SEOやリスティング広告・アフィリエイト・メルマガ等が集客施策の基本でした。しかし度重なる検索エンジンのロジックの変更や、ECサイトの店舗数の増大などにより、これらの施策の効果が目に見えて下がってきています。その一方で、浸透著しいFacebookなどのSNSを活用したインバウンドマーケティングが徐々に存在感を増してきています。あと2~3年後にオウンドメディア(オンラインメディアを活用して顧客と直接的な関係性を築く:Owned Media)を持っていない企業やECサイトは集客し辛くなる時代が来ると予想されます。2014年は、ECサイトにおけるインバウンドマーケティングの元年と言えるべき年になるとEcclabは主張しています。従来のアウトバウンド集客に頼らず、オウンドメディアを活用した集客手法の確立がECサイトを扱う企業にとっての課題となります。